資産形成のためには、収入より支出を少なくして、余剰資金を作るのが必須です。
でも、「つい無駄遣いしてしまう」「給料を全部使ってしまう」「なかなかお金を貯められない」こんな人も多いはず。実はこれ、意志の弱さや性格のせいだけではなく、人間に備わっている「本能」が原因になってる事が多いんです。
つまり本能を理解できれば、「どうしても貯められない」悩みから抜け出し、自然に貯金できる体質へと変わることができます。
投資クエスト1-5「人間の本能と浪費の関係を理解すべし!」
~クエストクリア条件~
①人間の本能と浪費について知識を得る
②浪費本能が働く5つのパターンを知る
③浪費体質から貯金体質へ移行する
なぜお金が貯まらないのか?原因は「本能」にあった
なかなかお金が貯まらない人は、「意志が弱い…」「性格だから…」とあきらめてしまってる人もいるでしょう。
もちろん、性格や意思の弱さの影響もあるはず。ですが、本能が影響している部分もかなり大きいんです。
浪費は意志の弱さではなく人間の生存本能が関係している
人の本能について詳しく理解するため、人間の段階的な欲求を表した、「マズローの欲求5段階」を見てみましょう。
(出典:https://theories.co.jp/terms-maslows-five-step-desire/)
この欲求ピラミッドの一番下は「生理的欲求」です。これは、「食欲」「睡眠欲」「排泄欲」など、生存のために必須の欲求のこと。一つでも満たされなければ、死に直結するものですよね。
つまり人間が真っ先に満たすべき欲求は、「生存すること」なんです。裏を返せば「死なないための欲求」なんです。
マズロー2段目の欲求「安全の欲求」も見てみましょう。安全な環境で暮らしたい、健康でいたい、ゆっくり休める場所が欲しい…などの欲求です。これもすべて、満たされた方が生存に有利だからですよね。
人は根本的に「死にたくない」という本能が無意識に働いているんです。
・人間の本能は、「少しでも生存確率を上げるように」できている
・本能は無意識につねに働いている
・本能が日常生活にも影響を与える
本能を理解すればお金が貯まる体質に変えられる
人は、無意識で強力な生存本能によって強く縛られています。日々の生活のすみずみにまで影響が及ぶもの。
ましてやお金は人が生存するために絶対必要ですよね。だからこそ、生存=お金というつながりが生まれる。このようにお金に関することも、本能の影響をモロに受けるんです。
・お金とその使い方も、本能の影響を強く受ける
・本能を理解すれば、貯金できる可能性を高めることが可能
本能が原因でお金が貯まらない5つの浪費パターン
① 目先の快楽の浪費|狩猟時代の本能が給料を使い切らせる原因
現代では、基本的に好きな時にご飯を食べれますし、餓死することなんてめったにありません。むしろ食料があふれすぎて、コンビニでは消費期限を過ぎた商品は廃棄してしまうほど。
ですが…人類の長い歴史で見れば、好きな時に食べられる飽食の時代になったのは本当に最近で、むしろ異常なことなんです。
人類で長く続いた狩猟・採集時代は、一説では250万年、ともすれば300万年以上続いたのですが、ものすごい飢餓と戦っていた時代です。
そして人類の本能や体の仕組みも、この狩猟時代の性質の方が色濃く残っていると考えるべきなんです。
それが現代ではお金に置き換わった結果、「目の前のお金は、使える時に使っておこう」ことになってしまうんです。
② 習慣の浪費|脳の省エネが“お金が貯まらない習慣”を作る
人間の脳には「習慣化」という便利な機能があります。たとえば歯磨きをする時なんか、一つ一つの動作をいちいち考えなくても、勝手に体が動きますよね。
たとえば、毎日会社帰りにコンビニに寄る習慣があったり、欲しいものがあればあまり考えずに買ってしまうなど、気づけば浪費してしまってる人も多いはず。
浪費が習慣になっていないか、一度見返すことが大切です。
③ ストレスによる浪費|買い物依存が“お金が貯まらない体質”を作る
たとえば、仕事で嫌なことがあったら暴飲暴食に走る、飲み会でストレス発散するなどは「ストレス解消」の浪費になります。
他にも、「これだけ頑張ったんだから」ということで自分にご褒美を買うのも、ストレス発散の一種です。
ストレス解消はもちろん大切なことですが、それが浪費と結びついてしまったら大変。貯金するハードルが爆上がりしてしまいます。
④ 見栄の浪費|承認欲求がブランド物の消費を招きお金が貯まらない
現代はSNS全盛期で、キラキラした他者の成功ばかり目に入ってきます。ブランド品、高級車、高級マンション…うらやましいと思ってしまう事もあると思います。
ですが、自分にとって本当に必要なものでしょうか?もし「他者に自分をよく見せたい」という思いが根底にあるなら、見栄の浪費になります。
人には、「自分をよく見せたい」という生まれ持った傾向があります。それが浪費の原因になっていないか、振り返ってみましょう。
⑤ 物欲サイクルの浪費|ドーパミンが止まらない消費を招きお金が貯まらない
以前ロードバイクをやってた時、新しいパーツやウエアが欲しくて欲しくて、お金が入ればすぐに使ってました。
それで全然お金は貯まらないし、せっかく買った商品もほとんど使わないまま今もタンスの奥に眠ってたりします。
物欲サイクルにはまる気持ちは痛いほど分かります…!ですが、自分に本当に必要なものか、コントロールできない物欲に振り回されていないか、自分を見つめてみましょう。
以上が、お金がなかなか貯まらない人がやりがちな浪費の5つのパターンです。
・長く続いた「狩猟時代」の本能が、現代でも強く残っている
・本能が関係する浪費には、大まかに5つのパターンがある
・なかなか貯金できない人は、パターンのどれかに当てはまっている事が多い
なぜ貯金や投資が続かないのか?
未来のために今を我慢する行為は本能に反している
人類は狩猟時代が長く続き、ずっと「その日暮らし」の生活でした。食料の保存もできなかったし、明日の食べ物の心配もしないといけなかった。
現代…特に日本では、「食べれなくて明日死ぬかもしれない」なんてことはめったにないです。だけど現代を生きる人々の中には、、狩猟時代からの本能が変わらず残り続けているんです。
すぐにお金を使ってしまう。なかなか貯金できない。これは本能の視点から見ると当たり前の事なんです。
なぜかというと、貯金は本能に逆らう行為だからです。これが、貯金が難しい根本的な原因。
「なんとなく貯める」では本能に高確率で負けてお金が貯まらない
なおさら目先の快楽にお金を使ってしまって貯金できないんだ
これまで貯金にチャレンジしたけど、ある程度貯まったら使ってしまったりして、挫折した人も多いはず。
「なんとなく貯金しよう」では、かなりの確率で本能に負けてしまうんです。
それでは、本能に逆らって貯金体質になるためにはどうすればいいのでしょうか?
お金が貯まらない人が変わる具体的な方法|浪費本能を克服する快楽のシフトとは
お金が貯まらない原因を解決する仕組み作り|先取り貯金のすすめ
お金が貯まらない人の貯金の順序はこうなってると思います。
お金が貯まらない人の順序
①給料でまず欲しいものを買う
②家賃や生活費を支払う
③お金が余れば貯金
ですがこの順序が問題。最初に「使うこと」が習慣化していると、貯金に回すお金が後回しになる。その結果「なんとなくお金を全部使ってしまって貯金できない」ループにはまるんです。
つまり、この順序を逆にすればいいんです。
お金を確実に貯めるための順序
①給料が入れば、まず先に定額を貯金する
②残ったお金で生活費を支払う
③それでも余裕があれば、欲しいものを買う
給料が入ったら、何も考えず、まず定額貯金にまわす。ポイントは「感情」を入れずに仕組み化することです。
感情を入れない仕組み化こそ、先取り貯金なんです。
もし感情を入れたら、無意識に浪費を正当化する理由を探し始め、本能に負ける確率が高まってしまいます。
「浪費の快楽」から「貯金の快楽」にマインドを切り替える
さっきも説明したように、人の脳は物欲を感じると脳内でドーパミンが放出されて、快楽を感じるようにできています。これは「快楽ポイント=浪費」の状態です。
これを切り替える…つまり「貯金するたびにドーパミンが出るように変えてしまおう!」という、本能を逆手に取った戦略という訳です。
快楽ポイントを切り替えるには、貯金が増える体験をすることが一番。だいたい資産100万円を超えてきたあたりから貯めることが快楽になってきます。
貯金が増えると物欲が減る理由|浪費しない体質になる仕組み
物欲というのは、「欲しいけど買えない」から、どんどん強まるという性質があるんです。買った時のことを想像するとドーパミンがさらに出て、余計欲しくなってしまうという訳ですね。
ですが、資産形成を頑張って50万・100万・150万…と積み上げていけば、資産形成そのものが面白くなってきて趣味になり、「お金で買えるもの」への執着が減ってきます。その結果「買えるけど買わない」になるんです。
まとめ|お金が貯まらない原因は本能、克服のカギは仕組みとマインド変革
浪費は誰にでもある自然な本能
浪費してなかなか貯金が貯まらないのは、本人の意思の弱さももちろんありますが、本能の影響もすごく大きいんです。
・現代人にも、狩猟時代の本能が色濃く残っている
・本能は基本的に「今」ばかりにフォーカスしたがる
・本能は想像以上に強力に働き、無意識に影響を受ける
そして貯金&投資は本能との相性が非常に悪く、資産形成の妨げとなってしまう事も多々あります。
意志ではなく仕組みを作れば、資産形成は簡単にできる
そして何より大切なのは、貯金が楽しい、貯金するとドーパミンが出るように、意識を変えること。
浪費より貯金の方に快楽を感じるようになれば、あとはもう勝手に貯金が増えていくんです。
つまり貯金の成功のカギをまとめると「仕組み化」&「マインド変革」にあります。
「資産形成は大変」「難しい」「苦痛」って思いこんでいる人も多いでしょう。
ですが資産形成は本当に楽しいですし、ものすごく簡単なんです。そして資産が育てばますます楽しくなっていき、ますます資産が増える「プラスのループ」にも入ることができます。
でも、この記事をここまで読んでくれたあなたなら大丈夫。きっと資産形成できます。それに僕も、資産形成をしたくなるような記事をどんどん書いていくので、そちらも利用してもらえれば嬉しいです。
資産形成で未来を変えるために、ここからどんどん加速していきましょう!
💬 よくある質問(FAQ)
Q1:どうして人間はつい浪費してしまうんですか?
A:人間の脳は「今の快楽」を優先するように設計されています。これは狩猟時代の「食べられるときに食べる」本能の名残で、現代では「お金をあるだけ使ってしまう」という形で表れています。
Q2:本能を理解しただけで、浪費は本当に減りますか?
A:知るだけで完全には止まりませんが、「無意識の行動を意識化」できるようになります。
「これはストレスを解消したいだけかも」「見栄で買おうとしてるかも」と気づくだけで、浪費を止めるブレーキが働きます。
Q3:貯金を続けるのが難しいのは本能のせいですか?
A:そうです。貯金は「今の快楽を我慢して未来に備える」行為なので、まさに本能の逆を行っています。だからこそ「仕組み化」が大切。
Q4:ストレス発散でお金を使う癖があります。どうすればいいですか?
A:ストレスと浪費は深くつながっています。
買い物で得られるドーパミン(快楽物質)を、別の行動で得るように切り替えましょう。
運動・散歩・趣味・投資の勉強など、前向きな行動を「ストレス解消の代替手段」にすることで、自然と支出も減っていきます。
Q5:貯金や投資が「楽しい」と感じられるようになるには?
A:まずは小さく成功体験を積むことがポイントです。
たとえば「1ヶ月で1万円貯まった」「配当金が少し出た」などの体験が、脳に「貯める=快楽」という新しい回路を作ります。



































